HPC by kooge.co ®

薄、軽、柔。
あたりまえを疑う、
超薄肉コンクリート。

HPC® Hybrid Prestressed Concrete

Hybrid Prestressed Concrete

ハイブリッド・プレストレスト®・コンクリート

HPC®とは、鉄筋やPC鋼材などのように錆びることのないカーボンワイヤーを緊張材とし、プレストレスを導入して凝固させた、膨張剤入りコンクリートです。38mmという驚異的な薄さは、これまでのコンクリート製建築資材の常識の枠を超え、あなたのアイデア実現の可能性を無限に広げてくれます。

FEATURE

HPC®の特徴

  • THIN

    最小38mmから生まれる可能性。

    錆びない炭素繊維(カーボン)ワイヤーを用いることで、かぶり厚を最小限に抑えました。その薄さは、木製のドアと同程度の38mm。空間の意匠と有効率を劇的に向上させます。

  • LIGHT

    薄い素材を薄いまま。

    下地補強材を使わずに上下二辺のみで固定できるので、薄い素材を薄いままに使えるHPC。小型クレーンで搬入、フォークリフトで運搬でき、高い施工性を持ちます。

  • COSTDOWN

    プロジェクト全体をスマートに。

    HPC®は型状を工夫することで軽量化が可能になり、建築全体の重量を減らすことができます。そのため躯体のサイズを小さくしたり、仮設・付帯工事の簡素化、工期の短縮など、プロジェクト全体のコスト削減に大きく寄与します。

  • CLEAN

    現場を汚さない。

    工場で製造済みのものを運び、組み立てるため、現場で廃棄となる型枠や副資材(釘など)も出にくく、環境対応も優れています。

  • STRONG

    曲がって、しなる。

    プレストレスによる圧着効果と、混入した繊維の力で結びついたコンクリートは、従来のコンクリートにはなかった靭性が付与され、過度に加わる力を適切に逃します。経年変化も起きにくい新素材です。

DETAIL

HPC®の仕組み

従来のプレストレスコンクリート

従来のプレストレスコンクリート

鉄筋・PC鋼材は、錆びを防ぐためかぶり厚を十分にとる必要があり、薄肉化が難しかった。

HPC®

HPC® 超薄肉コンクリート

緊張剤に錆びない炭素繊維を使うことで、従来ではできなかった薄肉化に成功。さらに、コンクリートに膨張剤と繊維を混ぜることで、曲げ強度も上がっている。

MANUFACTURE

kooge.coだからできること

kooge.coとは、40年以上にわたってコンクリート製造を続ける郡家コンクリート工業のデザインプロジェクト。「コンクリートをやわらかく発想する」をテーマに、手仕事から革新的なコンクリートを生み出しています。HPC®は、カーボンワイヤーや膨張剤などさまざまな技術を集めたハイブリッド素材。kooge.coのデザイン理解力と確かな製造技術が、それを可能にします。

7本の捻線で構成したカーボンワイヤーにプレストレスを導入し、水セメント比28%以下のコンクリートに膨張剤や繊維素材を加えて固めます。

VOICE

建築家から見たHPC®

この薄さと軽さが、設計のセオリーをくつがえす。

 初めて脱型したHPC®を見て、その薄さに感動を覚えました。建築家にとって、扱う資材の進化は、設計思想そのものに大きな影響を与えます。建築資材として何度も挑戦されながら、実用化が難しかった「薄さ」への追求が、HPC®でようやく実現しました。薄く、軽く、錆びず、靭性が高いHPC®は、従来のコンクリート建築の制約を軽々と飛び越え、私たちに新しい発想をもたらします。
 例えば、コスト。あるプロジェクトでは、総工費200億円のうち外壁をHPC®化することで3億円のコスト減を達成しました。他にも、施工時の扱いやすさや環境対応など、どの特徴をとっても新しい時代にふさわしい建材と言えるでしょう。
 HPC®は、コンクリートに熟練した職人でなければ作れない、ハイブリッド材。kooge.coなどの取り組みを続ける、コンクリート界の“カロッツェリア(デザインと製造の工房)”こと郡家コンクリート工業が、またひとつ新たな可能性を見せてくれました。

細矢 仁 / Jin Hosoya

1968年、滋賀県生まれ。一級建築士。1995年、東京理科大学大学院工学研究科建築学専攻修了。同年より、株式会社妹島和世建築設計事務所 SANAAに勤務。2003年に、一級建築士事務所細矢仁建築設計事務所を設立。近年はHPC®の建築資材としての可能性に着目し、コンクリート・エヴァンジェリスト活動を続けている。
http://jinhosoya.com/

受賞歴
2009年
第3回キッズデザインアワード
建築・空間デザイン部門賞 [キッズデザイン協議会 会長賞]
2010年
第5回こども環境学会 こども環境デザイン賞 デザイン奨励賞
2010年
第8回環境・設備デザイン賞
第Ⅱ部門:建築・設備統合デザイン部門入賞

Q&A

よくある質問

薄いまま強度を保てるのはなぜ?
ポリプロピレン繊維やフライアッシュを混入した高強度コンクリートにプレストレスを導入することにより、圧着効果(コンクリート同士の結合を強める)を実現しているためです。
錆びにくいのはなぜ?
緊張材に鉄筋ではなくカーボンワイヤーを用いており、塩害による爆裂がありません。
曲げに強いのはなぜ?
プレストレスによる圧着効果によって曲げ強度が期待でき、靭性が高くなります。大きな負荷がかかると変形による微細なひび割れが発生しますが、負荷をとりのぞくと元にもどります。
アスロックやALCとの違いは?
コンクリート二次製品という点では同じですが、HPC®は特許技術です。その技術で作った超薄肉コンクリートの破壊メカニズム(弾性→弾塑性→塑性→破壊)は、金属材料の特性に近く、これまでコンクリートでは実現していないような用途にも使用でき、アスロックやALCではできなかった大きなサイズも容易に製品化ができます。
建築や土木の構造材として使える?
現段階では、建築基準法やその他法令に基準がなく、主用構造部材としては使えません。今後、法整備が進むことを望んでいます。
耐火仕上材としての認定は受けている?
コンクリートの部材厚自体が薄いため、単体では認定が不可能です。
最大製作サイズは?
厚み38mmの場合、幅1.8~2.0m×長さ6~7m程度が製造可能です。ただし、長くなるほど自重によるたわみが出ます。また、取付金物部分はインサート埋め込みのため、2倍程度の厚みが必要になります。
塗装や仕上げはどのようにすればいい?
通常の打放しコンクリートと同じように扱えます。製造段階で色粉を入れ、着色することも可能です。現在、HPC®専用の塗料も開発中です。
穴あけ加工などはできる?
緊張材を切らない位置であれば、現場での穴あけが可能です。緊張材との距離などに関係してくるため、ご相談ください。
オーダーから手元に届くまでの期間は?
脱型後に十分な養生期間を必要とするため、受注から出荷まで最短1ヶ月、通常1.5~3ヶ月かかります。

WORKS

HPC®の施工例

  • HPC®小屋

    すべてのパネル厚みを40mmとした、HPC®プレファブ組み立て小屋。床面含めた6面すべてをプレテンションを導入したHPC®パネルで作成し、ユニッククレーンで積み下ろしを行い、ボルトと金物だけで組み立てる。組立時間は2時間未満。10㎡未満の簡易建築物や大空間、外部のアクセント的な用途に応用可能。軽いため地震に強い。

  • 四ツ谷マンション(窓枠)

    都心の容積率一杯に建築を作り、その枠内で住戸を8戸入れ込んだ計画。1住戸辺りの窓周りの支配面積は通常のマンションよりも高く、生活シーンのすべてに窓周りが介入している。窓を通して見える「窓景」が住戸毎に多少なりとも変わり、窓周りを豊かに演出する素材としてHPC®窓枠を採用している。出幅370mm、先端を25mmまで絞り、現場打ちコンクリートではなし得ないシャープな印象を持つ。

  • 技建本社ビル(外観)

    執務室を取り囲む回廊部の外部に日射や風を調整するためのHPC®ルーバーを設置。最薄22mm、テンション材が入る箇所は40mm、奥行き380mm、取付には下地鉄骨材などを使わず9mの長さを確保。コンクリートにもかかわらず鉄骨板やアルミルーバー以上の軽快感を出すことに成功している。

  • 技建本社ビル(アクリルパイプ象嵌HPC®

    エントランスとロビー空間を間仕切る壁に、アクリルパイプを象嵌したHPC®パネルを設置。厚みは38mm、アクリルパイプ自体の肉厚は6mm。カーボンテンション材を避けながら、径の異なるカットパイプを並べて打設。アクリルパイプ部分は光が透過し、薄さが強調される間仕切りに。骨材を選ばないHPC®の特性を活かした使い方。

  • 門柱

    鳥取市内理髪店サイン看板の採用事例。幅800mm、 厚み50mm、 高さ1400mmの自立サイン看板。プレストレスをかけたHPC®はフライアッシュを混入したプレテンションPC材のため、長きに渡り、ひび割れや欠けなどの劣化から解放される。メンテナンスも最小限で済むサイン素材としてのHPC®事例。

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